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ワタクシ@yu_kuboが見てきたこと作ったもの思ったことなどのメモ置き場

動物のからだ展

Twitterのタイムラインに面白そうなイベント情報が流れてきました。 

朝の新幹線で新大阪へ,地下鉄の乗り換えでトレードセンター前駅へ。

会場に一歩入るとワクワクする展示がいっぱいでした。

 

doubutsunokarada.strikingly.com

 

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こんなに雰囲気のあるライオンの剥製は初めて見たかも。剥製だけではなくて頭や腕の骨格の展示も。さらには3Dプリンターで作った腕の骨格モデルも(こちらは触れる)。 

 

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フンボルトペンギン骨格標本と剥製。これは同じ個体でしょうか。

 

 

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11時からは大阪芸術大学の小田隆先生のレクチャー「前肢の美術解剖学」を聞きました。この中で一番印象に残ったこと。腕はどこから始まるか?

 

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上腕骨と肩甲骨のつながるところ=肩関節ではありません。腕は,胸骨と鎖骨のつながるところ=胸鎖関節から始まっています。肩関節を動かないように固定すると腕は水平までしか上がりません。腕が肩より上に上がる時,腕は胸鎖関節をピボットにして動いています。

 途中会場を抜け出してコンビニでお昼。

14時からは国立科学博物館の森健人博士のトークイベント「フォトグラメトリーと博物館」を聞きました。フォトグラメトリーとは,対象物を撮影した多数の写真からコンピューター上で3Dモデルを再現する測量方法です。この方法で作った3Dモデルを出力し,作った骨格モデルを居酒屋に持ち込んだり。それとは別に,キリンの標本作成の話も。

 

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それがこちら。骨に一部の筋肉と腱を残して乾燥させた標本です(筋骨格乾燥標本)。こんな標本の作り方があるのかと,とても驚きました。筋肉がどこから始まるのか,腱がどこにつながっているのか,が一目瞭然です。

15時からは神戸芸術工科大学の吉田雅則先生のトークイベント「3Dプリンターでの骨格標本レプリカの作成」に参加。フォトグラメトリーの他に,CTスキャンから得たデータも3Dプリンターでの出力に利用しています。

 

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それがこちらの3Dプリンターで出力した骨格モデル。手前側から奥に向かって,ヒト,カバ,ライオン,ウマ,カモ,クジラ。脊椎動物の前肢を同じスケールに揃えてあります。左から右に,肩甲骨,上腕骨,橈骨尺骨,手根骨,指骨の順になっています。各パーツのプロポーションも,形も,動物によって異なっていますが,基本的なパーツ構成は一緒。これは高校生物で学ぶ「相同器官」です。同じ祖先から,それぞれの生活に適応する方向への進化が起こった証拠です。

 

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絵画と骨格標本,彫刻と骨格標本を並べて見られるのだ。

 

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会期は2月24日(日)まで。とても満足度の高い展示会でした。これが入場無料だなんて(科研費による研究成果の発表会であることが無料の理由でもあるそうです)。東京でもやってほしい。

 

 

 

その他の写真はこちら↓

2019-02 animal body exhibition | Flickr