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ワタクシ@yu_kuboが見てきたこと作ったもの思ったことなどのメモ置き場

南硫黄島シンポジウム2019

Twitterのタイムラインに面白そうなイベントの情報が流れてきました。

minamiiwo2019.jimdofree.com

2017年に行われた南硫黄島の学術調査隊メンバーによる報告会です。これは!ということで参加してきました。

 

 

午前中第1部の演者は4人。

学術調査隊隊長の鈴木創さんは「Making of 南硫黄島学術調査隊」というタイトルで調査隊編成のいきさつについて。今回の調査の主催者は東京都,首都大学東京NHKです。山岳班班長の天野和明さんは「海上のアルプスに挑む」というタイトルで山頂までのルート工作と荷揚げについて。研究者が海岸から山頂まで登れるようにロープを張り,藪漕ぎをし,海岸のベースキャンプから物資を運び上げるのが仕事。NHKの山崎敦基さんは「実録!南硫黄島調査の真実」というタイトルでドローン撮影について。今回の撮影に用いたドローンはリミッターを外した特別仕様機だそうです。海洋班班長の山田鉄也さんは「南の島は海に限るぜ!」というタイトルで母船からの上陸と海中の様子について。母船から海岸まで研究者を誘導し,海岸のベースキャンプへ物資を上陸させるのが仕事。研究者が島に上陸しちゃうと暇なので,その間はダイビングと水中の撮影(ジンベイザメでっかい)だったそうです。

昼休みをはさんで午後の第2部の演者は6人。

可知直毅さん「南硫黄島の自然の魅力を思い知れ」,高山浩司さん「霧の向こうのふしぎな植物」,鈴木創さん「昼飛ぶオオコウモリの謎解き10年」,岸本年郎さん「希少生態系土壌動物物語」,千葉聡さん「こだまの来し方 陸産貝類」,佐々木哲郎さん「みんなカニを好きになれ!」

休憩をはさんで午後の第3部の演者は4人。

朱宮丈晴さん「10年,長いか,短いか」,苅部治紀さんと森英章さん「原始の島の10年間 虫の巻」,川上和人さん「この島は海鳥が作る島」

午後の講演の第2部第3部は未発表データもあるということで撮影録画録音は禁止でした。

昼休みの1時間はポスターの前で研究者に質問できるということでいろいろ聞いてみました。以下はその直後のメモ代わりのTweetです。

 

南硫黄島の山頂が標高916mで500m以上は雲霧林が成立するような平均湿度90%の湿潤環境。にもかかわらず,淡水が溜まるところや湧き出すところは皆無という特殊な環境です。

南硫黄島の山頂から北側60km先には硫黄島が見えます。ここは太平洋戦争の激戦地,そして今は自衛隊の航空基地があり,外来生物が侵入済みの場所です。小笠原村の父島や母島にも外来生物はいて,それが鳥などによって南硫黄島に運ばれている例も見つかっているそうです。南硫黄島が今の環境を守れるのか,とても心配だという話もありました。

首都大学東京のサイトにある南硫黄島調査報告書のPDFはこちら>南硫黄島自然環境調査の概略

2月20日(水)19:00〜20:50(途中10分間ニュース)にNHK BS1で「秘境探検 東京ロストワールド 総集編 西之島南硫黄島,父島,兄島,孀婦岩」 とういう番組の放送があるそうです。