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cloud9science

ワタクシ@yu_kuboが見てきたこと作ったもの思ったことなどのメモ置き場

SPring-8施設公開に行ってきた

見てきた

以前から行きたかったSPring-8施設公開に行ってきました。

 

関西方面のフォロワーさんを誘って,都合の合った @alchmistonpuku 頓服さん,@kinoboriyagi 木登りヤギさん,@imait いまいっとさんと私の4人で出かけてきました。

東京から新幹線で相生へ。相生駅前から神姫バスで45分ほど。SPring-8は山の中にあります。

 

バスを降りて受付を済ませて中央管理棟を抜けたらSPring-8の蓄積リング棟。びっくりしたのが実験ホール1周ウォーキングツアーがすべて売り切れてたこと。行きのバスで,まずはウォーキングツアーに行ってみましょう・・・なんて話してたのに。朝イチじゃないと無理なのかー

 

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右を見ても左を見ても美しくカーブを描いてる。

まずはSPring-8とは何かの説明から。SPring-8は,私のざっくりとした理解によれば,電子をほぼ光速で飛ばし,それを電磁石で曲げる(←フレミングの左手の法則ですよ!)ことで放射される強力な放射光を試料に当ててミクロの世界を調べる巨大実験施設です。  

 

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ガンマ線の遮蔽に用いた鉛ブロックと鉄板の重さくらべ。線源からの距離を取ることで,鉛ブロックで遮蔽するのと同じくらい効率的に,あるいはそれ以上に効率的に,被曝を防げることがよくわかりました。

 

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コンソールかっこいい@中央制御室 

地下トンネルを通って蓄積リング放射光発生装置へ。

 

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蓄積リングをほぼ光速で飛ぶ電子は電磁石で曲げられX線を放出してエネルギーを失います。それをこの装置で電磁波を使って加速します。

 

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こちらは電子ビームを収束するレンズのようにはたらく電磁石や電子ビームを曲げて周回させる電磁石。SPring-8の蓄積リングでは反時計回りに電子ビームを飛ばしているのですが,何か物理学的な意味があるのかと聞いたら「特にない」という返事。世界中の同種の施設では時計回りも反時計回りもどちらもあるとのことでした。なんとなく相対論的な理由があるのかと思ってた。 

 

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有線LAN接続の黒電話。運転中の蓄積リング棟は放射線が飛び交う危険な環境なので人が立ち入れません。電子機器も壊れてしまうので昔ながらの黒電話が使われているのでしょうか。

 

2015-05-02追記

上写真の黒電話ですが,電話機からの黒色コードとLANポートからの灰色コードはコネクターを介してつながっていました。

追記ここまで

 

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こちらはアンジュレーター。番号を振られたブロックが磁石で,NS交互に並べられています。ここを電子ビームが通過すると電子が左右に振られて強力なX線を出します。

電磁石も永久磁石も使われています。うっかりくっつけてしまうと二度と外せないような強力な永久磁石も使われていて,そのような磁石を望み通りの位置と配列に設置するのはとても難しそう。

 

現地到着が11時過ぎでそれからノンストップで見学して説明聞いて,気付いたら2時過ぎてた。食堂でお昼ごはん。すぷりん8定食とかはなかった。

 

続いてX線自由電子レーザー施設SACLAへ。

 

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こちらは加速器で加速された電子を使ってX線レーザーを生み出すアンジュレーター。現在3列まで設置され稼働中で,今後さらに5列まで増やすそうです。 

 

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電子ビームは青色のルートを通って床下で消滅し,X線レーザーは直進して右側の壁の向う側にある測定室で試料にぶつけられます。

 

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試料に当たって屈折したX線を受けるCCDセンサー。センサーの配置にも細かいノウハウがあるのだそうです。 

 

そんなこんなであっというまに公開終了時間の4時に。解説を担当する科学者や技術者の話が面白くてついつい長居してしまったせい。公開されている建物は5棟あるのですが,時間がなくてSPring-8蓄積リング棟とSACLA実験研究棟の2つしか見れませんでした(残りの3棟は放射光普及棟,兵庫県ナノテクセンター,兵庫県立大学ニュースバル放射光施設)。面白そうな講演会もあったのですがそんな時間はまったくなく・・・

 

物理学はさっぱりなのですがたっぷり楽しむことができました。なによりも素敵だったのが説明にあたる技術者や研究者のみなさんの楽しそうな表情。こちらの拙い質問にも真剣に応えてくださいました。また行ってみよう!今度は朝イチでウォーキングツアーに参加できるように。

 

 

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