今さらではあるのですが8月に行ってきた野辺山電波天文台特別公開の記録を。
Twitterに野辺山天文台特別公開2014の情報が流れてきたのを見て行こうと思い立ったのが開催3日前。
仕事帰りの駅で「あずさ」のきっぷを買おうとしたら第1希望の新宿7:30発は満席。1つだけ残ってた8時ちょうどの♫スーパーあずさ5号をなんとか確保。
当日は新宿出発時点ですでに満席。っつーか,私の予約席にまで人が座ってた(移動してもらいました)。小淵沢で小海線に乗り換え。野辺山駅からシャトルバスにらいどん。
アルマ・アステ エリアにて。
パラボラアンテナの特徴を実感できるデモンストレーション。これは面白い。スーパーボールをアンテナ面のどこに落としても跳ね返って必ず焦点のカゴに入る。水平方向の速度を与えて落とすと当然だけどカゴには入らない。
そして研究者の方に南米アタカマ高原のアルマ望遠鏡での苦労話を伺いました。
なによりも辛いのが10%以下の湿度と強烈な紫外線。そして低酸素分圧からくる高山病。ハワイ島マウナケアよりもはるかに辛いとのこと。
実際に行ってわかったのが,持参したノートパソコンのハードディスクドライブがクラッシュすること。気圧が低いせいでディスクとピックアップが接触してしまうらしいとのことでした。
干渉計とは,複数の離れた位置にある電波望遠鏡のデータを合成することで仮想的な巨大望遠鏡として運用するものです。国内では国立天文台VERAプロジェクトとして,岩手県水沢局,鹿児島県入来局,沖縄県石垣島局,東京都小笠原局を統合して運用中です。
干渉計を運用する上で大事なのは各基地局間の正確な距離です。これは同じ天体を観測することで測定するのだそうです。日本列島はプレートに乗って年間センチメートル単位で移動しているのですが,2011年3月の大地震で水沢局が2.4メートルいっきに動いてしまったのでした。
45m望遠鏡に触ってみようコーナー。
すぐ近くであったのが工作コーナー,うちわで作るパラボラアンテナ。フレーム上部を切って少し重ねて粘着テープで固定。凹面にアルミホイル貼ったら出来上がり。
うちわアンテナでBSの電波をみごとキャッチ。
とても楽しい一日でした。また行こう!
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2014-08 nobeyama radio observatory - an album on Flickr