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ワタクシ@yu_kuboが見てきたこと作ったもの思ったことなどのメモ置き場

基礎生物学研究所一般公開

名鉄東岡崎駅南口から坂を登った先に自然科学研究機構に属する3つの研究所,基礎生物学研究所生理学研究所分子科学研究所があります。
この3つの研究所は毎年秋に,ひとつずつ順番に研究所の一般公開を行っています。
今年は基礎生物学研究所(基生研)でしたので見にいってきました(これまで生理学研究所一般公開には行ったことがある)。

東岡崎駅南口から基生研が用意したマイクロバスで第一会場(山手地区)へ。

このスライドを顕微鏡で覗いてみると細胞体や樹状突起がはっきり見えます。倍率は200倍だったかな。
神経細胞だらけの脳でここまでクリアに1個の神経細胞が見えるのにびっくり。
一部の神経細胞だけを染色しているからだそうです。

ショウジョウバエの卵の大きさは長径が0.5mm,短径が0.1mmくらいでしょうか。
これを双眼実体顕微鏡下で,先の尖ったピンセットに1個ずつくっつけて拾います(挟むと潰れちゃう)。
拾った卵は,両面テープを貼ったスライドガラスの上に,きれいに向きを揃えて並べます。

「誰かやってみたい方!」と言われたので体験してみました。
まず,顕微鏡下では遠近感がつかめない。
ピンセットとその影までの距離を頼りになんとかピンセットの先端にくっつけることはできましたが,5個ほど一緒にくっついてきてしまいました。

そうやって並べた卵に,マイクロインジェクターでいろんな薬剤や化学物質を注入します。
こちらも体験させてもらいました。
レバーを操作すると先端の径が4μmの極細ガラス針が卵に当たり凹みます。
もうひと押しするとぷすっと刺さります。
調子に乗ってぷすぷす刺してたら中身がはみ出してきた。

ショウジョウバエのいろんな変異体を見せていただきました。
炭酸ガスで麻酔をかけるているんだって。へぇー

顕微鏡で見ると2つの目がはっきりわかります。心臓の拍動も見える。

顕微鏡で覗いたときに見えている側が動物極。

当初は研究に用いるつもりで入手したけどそこまで手が回らなくて今はペットなんだそうな。

ポスターを見てたら「詳しい者を呼びますね」と言われて研究者ご本人が登場。
ブフネラがアブラムシに共生したのは2億年前。
現在地球上のすべてのアブラムシがブフネラを共生させていることから,地上のアブラムシ4000種が種分化を始める直前からの関係と見られている。
アブラムシとブフネラの必須アミノ酸は異なっていて,自身が合成できるアミノ酸を相互に供給している。
互いになくてはならない関係。
ブフネラゲノムの解読結果からは,生存に必要なかなりの遺伝子が失われていることがわかっていて,だからアブラムシの外では生きていけない。
ブフネラゲノムは大腸菌ゲノムより1桁小さくミトコンドリアゲノムよりは1桁大きい。
ミトコンドリアのような完全なオルガネラになるのも時間の問題だって。へぇー

液体窒素で凍らせたマシュマロが大人気。

続いて第二会場(岡崎コンファレンスセンター)へ徒歩で移動。

さまざまな証拠が示すところでは,われわれ脊椎動物ナメクジウオよりもホヤにずっと近い。

この顕微鏡は基生研の先生が趣味で集めた逸品。
1901年製造とは思えないようなクリアな見え方でした。

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その他にも若手研究者がサイエンス・カフェのように話すサイエンストーク(光合成するウミウシの話聞きたかった)や生物アート・クラフト(フェルト製の解剖されたイカがすごい)の展示即売も。
というわけで大変盛り沢山な内容でした。
面白かった〜。また見に行こうっと。



その他の写真はこちら>2013-10 national institute for basic biology open house - a set on Flickr