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ワタクシ@yu_kuboが見てきたこと作ったもの思ったことなどのメモ置き場

福島県浜通りの美味あれこれ

見てきた

相互フォローのぴぽさん @fishing_pippo に誘われて,いわき市小名浜までアンコウ鍋を食べに行ってきました。

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どどーん

 

朝イチの「ひたち」で常磐線を北上。泉駅前のホテルに荷物を預けて,フロントでアクアマリンふくしまの割引入場券を購入して,バスで移動。バス停から水族館の正面まで広い道路が開通していました。前回の訪問は約2年前。

cloud999.hatenablog.jp

 

それ以降に完成した新しい展示施設も増えていました。

 

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こちらは「わくわく里山・縄文の里」とユーラシアカワウソ。

 

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飼育スタッフに甘えるフェネックマルクル(個体名)。

 

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いつもの通りに美しい「潮目の海」 

 

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小名浜港1号埠頭のら・ら・ミュウにも行ってみました(アクアマリンふくしまがあるのは2号埠頭)。上写真のU字型の縁取りは,堤防代わりに埋められた旧海軍の駆逐艦汐風」の艦尾部分の目印。この下に埋まっています。 

 

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普通の柴犬とは顔つきが違う。縄文時代の遺跡から発掘されたイヌの化石に合わせて選抜された「縄文犬」なんだそうです。 

夕方までたっぷり見学した後で,本日のメインイベント,アンコウ鍋の会場に移動。

 

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店の飾りつけは怪しさ満点なのですが,アンコウ鍋はめちゃうまい。あん肝の煮付けもメヒカリの開きも雑炊もうますぎ。

 

ホテルに戻って翌日はレンタカーで国道6号線を北上。

 

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まずは塩屋埼灯台へ

 

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豊マルシェで秋刀魚のポーポー焼きを購入。

www.facebook.com

 

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さらに北上して道の駅よつくら港へ。

www.429-love.jp

 

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芋煮と会津地鶏の串焼きをいただく。どちらもめちゃうまい。きのこ汁もうまそう。ホテルの朝食バイキング控えておけばよかった。 

 

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少し戻って大川魚店へ。 佃煮をいろいろ味見して3個購入。

www.ookawauoten.co.jp

 

北上して木戸川へ。津波で損壊した鮭のふ化施設が今年6月に復旧しています。遡上した鮭を伝統の漁法で捕獲し,採卵,受精させて翌春の稚魚放流を目指すというニュースもありました。捕獲時期は過ぎてもう既に簗は解体され,漁獲も行われていません。

 

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力尽きて川底に沈む。川底を転がり流される姿も。

 

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漁協から少し上流の橋からのぞき見るとまだいました。白く傷ついた尾を振って上流を目指す姿が。

 

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地震津波でボロボロに壊れた富岡漁港の堤防から福島第二原子力発電所を見る。

 

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津波で流出しましたが,2017年末の運転再開を目指して工事が進む富岡駅。

 

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富岡町から北側,大熊町双葉町区間国道6号線は自動車の通過だけが許可されていて,駐停車は禁止されています。交差点は直進のみでその他は封鎖されています。国道沿いの店舗等の駐車場も同様。この写真はノーファインダーで走行しながら撮影。

 

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この写真も走行しながらノーファインダーで撮影。規制区間に3ヶ所(だったかな),空間放射線量の表示がありました。国際線旅客機でニューヨークを往復すると0.1mSv被曝するそうなので,今回の私の被曝線量(往復の通過時間は30分ほどなので2μSv以下)は,健康への影響はまったくないとみなしてよいでしょう。

そんなこんなで道の駅南相馬まで来たのですが,食堂の営業時間(午後3時に終了)に間に合わず。がっくり。来た道をトボトボ引き返す。道の駅よつくら港で無理してでもきのこ汁食べとけばよかった。

 

というわけで福島県浜通りの美味しいものをあれこれ味わってきました。また行こう! 

 

 

 

その他の写真はこちら↓

2016-11 aquamarine fukushima | Flickr

2016-11 fukushima hamadori | Flickr

 

 

 

ピンセット研ぎ方講座 by おぴんぴんおじさん

作ってみた

相互フォローの木登りヤギさん @kinoboriyagi がピンセット研ぎ方講座に参加されていたのは1月のことでした。

 

 

いいなーいいなーうらやましいなーと思っていたのですが・・・

 

 

うみねこ博物堂 @umineko22 で販売開始とな。また東林間に出掛けねば,と思っていたのでした。ところがところが・・・

 

 

おぴんぴんおじさん @calisius (本業は伊丹市昆虫館の学芸員です)が東京に来て講座を開いてくれる!  これは参加せねば!  ということですぐに申し込みました。

 

そして当日・・・

 

 

配布されたのは,ピンセット(幸和ピンセット工業 K-3 GG),テキスト,ゴム板(10×10×2cm),耐水サンドペーパー(#400と#2000),ラッピングフィルム(#4000と#15000),ルーペ,塩ビチューブ(内径φ7mm)です。その他に,潤滑油(クレ5-56)と研磨剤(ピカール)も。

別途,双眼実体顕微鏡(NIKON ネイチャーファーブル)を持参しました。

 

 

↑これは双眼実体顕微鏡の視野をiphoneで撮影したところ。見てわかるようにピンセットの先が安い割り箸のように角柱になっています。軸方向に対して先端が傾いているのもわかります。形の修正の前にまずは側面の傷消しから。ピンセット側面には,軸方向に対して垂直方向に製造過程でついたグラインダーの傷が入っています。これはそのままだと汚れが残る原因になるのです。ピンセットに塩ビチューブを被せて先端をぴったり閉じた状態で研ぎます。耐水サンドペーパー#400をゴム板に載せてクレ5-56をシュッとひと吹き。この上でピンセットを前後に,軸方向に動かして研ぎます。

その後に,背側を削って先端を細くします。軸方向に対して垂直に研ぐと早く削れますが,その後に軸方向に研いでおくことが大切です。研いでいると楽しくなってついつい余分に削ってしまいそうになります。要注意。その後に背中側を丸く削る。

 

 

#400であらかた研いだところ。削り粉をよくふきとって#2000で研ぎ直し。

 

 

もう一度削り粉をよくふきとって,今度はピカールティッシュにとって磨く。

 

 

あまり磨きすぎると,顕微鏡の視野でギラギラ光って見にくくなるのだとか。

 

 

並べて見るとこんな感じ。いかがでしょか。 

帰宅後,自己流で研いでいた手持ちの2本のピンセットを,教わった方法に沿って研ぎ直し。楽しい。

 

当日は,おぴんぴんおじさんのピンセットコレクション(ピンこれ)の披露もあったのに,研ぐのに一生懸命で写真撮り忘れた。ので他の参加者の写真を。

 

  

 

 あわせて読みたい

pincetsalon.hatenablog.jp

togetter.com

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黒部ルート見学会

見てきた

昨年,立山黒部アルペンルートを訪問するにあたっていろいろ調べたときに,黒部ルート見学会というものを知りました。

 

www.kepco.co.jp

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www.alpen-route.com

 

立山黒部アルペンルートは,黒部ダムを介して長野県側扇沢駅富山県立山駅を結ぶ観光ルートです(信濃大町駅富山駅の間とする例もあるようです)。扇沢駅黒部ダムを結ぶ関電トンネル(建設当時の名称は大町トンネル)は,関西電力黒部ダム建設のために掘ったトンネルで,現在は立山黒部アルペンルートの一部になっています。そこから先,黒部ダムから黒部川の右岸地下には関西電力専用のトンネル,黒部トンネルがあります。こちらは黒部ダムからの水を受けて発電する黒部川第四発電所建設のために作られたトンネルです。現在は発電所維持のための人員や機材の運搬に使われています。立山黒部アルペンルートと違って黒部トンネルは一般には解放されていないのですが,黒部ルート見学会に参加することで,ここに入ることができるのです。参加者定員は年間で2000人ほど。抽選倍率は3倍から10倍。何年かかるかわかんないけど当たるまで毎年応募しようと思っていたのですが,それが幸運にも応募1回目にして当選してしまったのでした。

うひょひょー!

 

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上記画像は黒部川電気記念館のパンフレットからトリミング&引用。

 

私が当選したのは2016年度の最終開催日,10月14日の黒部ダム出発コース。集合場所は黒部ダム駅 駅長室前,集合時間は10時30分。前日に信濃大町駅前の旅館に泊まり,路線バスとトロリーバスを乗り継いで朝8時過ぎには黒部ダムに到着。紅葉シーズンで客が多くて席に座れなかった。

 

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めっちゃいい天気。集合時間までダム周辺をあちこち歩く。 ダム建設工事の殉職者171名のプレートと慰霊碑を,思いを込めてじっと見る。

 

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参加者は30人(当日はこのほかに30人が欅平駅出発コースに参加しています)。関係者専用ドアから奥に入って,身分証のチェックと金属探知機によるボディチェックを受けてヘルメットを受け取る。関西電力の担当者から今日のコースの案内とルール説明。写真撮影は可だけど動画撮影は禁止。これは参加者の安全を確保するためのルールのようです。

 

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関電トンネルを黒部ダム駅から少し扇沢駅方向へ歩いた分岐点に待機しているバスに乗る。これは普通の観光バスのように見えます。ここから10.3kmの黒部トンネルがスタート。バスで隣の席のお兄さんに聞いたら,3年前から応募し続けてようやく当選したとのこと。普通はそうだよねぇ。

 

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黒部トンネルに並行して黒部ダムから発電所につながる水圧鉄管のトンネルもあるそうです。黒部トンネルは基本的にバス1台分の幅しかありませんが,ところどころにすれ違い用の場所があり,その他に山腹とつながる横穴への分岐点もあります。そのひとつでバスを降りて見学。

 

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こちらは通称,裏剱(うらつるぎ)。雪渓の白い輝きが美しい。登山者しか見ることができない眺めです。関電の担当者曰く,今年度の黒部ルート見学会で最高の天候ではないかと。

 

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作廊谷(インクライン上部)に到着。黒部トンネル内にすれ違い場所はありましたが,現在は全線単線として運用されているみたい。

 

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インクライン(貨物用ケーブルカー)の中間点で欅平駅出発コースのグループとすれ違い。インクライン上部(標高1325m)から傾斜角34°,標高差456mを降りたら黒部川第四発電所前駅(標高869m)。地下150mの発電所内を見学。

 

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手前側が4号発電機。ランプの付いていない一番奥の1号発電機以外は稼働中。

 

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轟音とともに回転するシャフト(360rpm)。ひとつ上のフロアの発電機とひとつ下のフロアの水車をつないでいます。コントロールルームは無人ですが,これは富山市内から遠隔操作されているから。応接室には建設に使われた機械式計算機や肩掛け式携帯電話などの展示にまじって,2002年の紅白歌合戦での中島みゆき生中継の関連展示も。会議室で持参したお弁当を食べるなど。

 

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続いては関西電力黒部専用鉄道上部軌道に乗車。バッテリー駆動の機関車に貨車1両と客車5両の編成ですが,後部の客車3両が私たち見学者用,残りの2両は本来の利用者である関西電力関係者が大きな荷物を抱えて乗っていました。

 

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出発して5分くらいで仙人谷駅に停車。ここは黒部川に架かる橋の上です。屋根が付いており冬の間に閉じられるような窓もあります。窓から上流側には仙人谷ダム。ダムの堰堤上部は登山道のルートになっていて,ちょうど一人の登山者が歩いて渡っているところでした。ここから上流側の登山道日電歩道,下流側のは水平歩道という名前がついています(リンク先の画像をぜひ見てください。すごいところです)。しばらく見学の後に出発。

 

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 出発後に通過するのが吉村昭の小説「高熱隧道」で有名な場所。1940年に開通しましたが,工事中は岩盤温度が165℃にも達する過酷な現場で,300人以上の殉職者を出した難工事でした。ちょうどその辺りで徐行運転するとともにドアを開けてくれましたが,現在では随分温度が下がり,ほんのり暖かさを感じる程度でした。壁には一面に黄色い硫黄の結晶がびっしり。ちなみに私たちが乗っている客車は特殊な耐熱仕様のもの。乗車時には,念のために防毒マスクの使い方説明もありました。

 

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黒部川第四発電所から6.5kmのトンネルを通って欅平上部駅に到着。ここからトンネルを少し歩いて展望台へ。欅平上部へは,昨年参加したパノラマ展望ツアーで来たことがあります。

 

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展望台から上流側に見えているこの岩盤は,1938年12月27日に84人の作業員が亡くなった現場。この岩盤から2つの谷を挟んだ向かい側にあった作業員宿舎が泡雪崩によって600m吹き飛ばされ,尾根をひとつ越えて激突した結果がこのような地形を作っているいるのです。現在ではロッククライミングのメッカになっているのだとか。

 

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欅平上部駅(標高800m)から竪坑エレベーターで200m降りると欅平下部駅(標高600m)。ここからまた列車で移動。数百メートルほど上流方向に進むと行き止まり。ポイントを切り替えてスイッチバックで数百メートルほど下流方向へ行くと黒部峡谷鉄道欅平駅。上の写真,機関車の次位に連結された貨車は,黒部川第四発電所前駅から私たちが乗った列車に連結されていた貨車で,私たちが展望台を見学している間にエレベーターでおろしたものです。黒部ルート見学会はここで解散。標高1470mの黒部ダム駅から標高599mの欅平駅まで降りてきました。

いやーとてもよかったー。関西電力の担当者のみなさま,ありがとうございました。

なかなか当たらないという黒部ルート見学会に1回目の応募で当たってしまい,運を使い果たした気がしないでもない。

吉村昭の「高熱隧道」読まなくちゃ。木本正次の「黒部の太陽」も読みたい。

 

 

 

・・・と,ここまで書いてきて衝撃の事実発覚。ダムライターの萩原雅紀さんがデイリーポータルZに黒部ルートの記事書いてたのを2013年10月にブクマしてた。

portal.nifty.com

 

さらにさらに。2012年11月には木村岳人さんの黒部峡谷下ノ廊下訪問記事もブクマしてた。

portal.nifty.com

 

ああ・・・わが貧弱なる記憶よ・・・

 

 

 

その他の写真はこちら↓

2016-10 kepco kurobe route | Flickr

2016-10 omachi alpine museum | Flickr

2016-10 lake unazuki | Flickr

 

 

 

原生生物フェスティバル2016岡山

いきもの 見てきた

原生生物フェスティバルに参加してきました。

 

原生生物とは,動物,植物,菌類以外の真核生物のグループです。単細胞の真核生物と多細胞真核生物ではあるけど構造の単純なものが含まれています。単系統群ではないので分類学上の正式な分類群ではなく,便宜的なグループです。

 

原生生物フェスティバルは西日本を中心に2010年から開催されているイベントで,原生生物の研究者と原生生物を使った教育関係者(小中高の先生)による集まりだそうです。Twitterのタイムラインに開催を知らせるtweetが流れてきたので出かけてきました。今年は岡山大学で開催されている原生生物学会と共催で,一般向けイベントとして開催されたようです。

 

会場の岡山大学津島キャンパスは,岡山駅から津山線でひと駅の法界院駅から徒歩10分ほど。

 

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こちらはミドリヒドラヒドラ刺胞動物(クラゲやイソギンチャクの仲間)ですが,緑藻を共生させているので緑色です。

 

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先着順で原生生物トランプをいただきました。

 

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会場は岡山大学の学生実験室。20台ほどの顕微鏡が並んでいます。

 

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瀬戸内海ですくってきたプランクトン。

 

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これがウミホタル。つつけば光るかな。

 

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こちらはミドリマヨレラ。共生藻をもつアメーバです。動画ではアメーバ運動や原形質流動で緑藻が流される様子がよくわかります。

 

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正の光走性で光源に集まるボルボックス

 

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動画では,右回りにドリルのように回転しながら泳ぐ様子がわかります。その場にいた,研究者の方に聞いてみたのですが,左回りに回転する個体は見たことがないそうです。遺伝的に決まっているだろうだから,左利きがどこかにいてもおかしくないような気はしますが。

 

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モジホコリは迷路を解く微生物としてニュースになりましたね。

賢い変形菌モジホコリ - サイエンスあれこれ

 

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いろいろ見せてもらった中で一番びっくりしたのがこちら,スピロストマム。3mmくらいの長さがありますが単細胞のゾウリムシの仲間。こんなのがいるんだ。

 

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ショックを与えると瞬間的に縮みます。進行方向後ろ側の透明になっている部分は収縮胞。時々バックします。サンプルを提供された先生の話では,障害物に突き当たるとバックし,少し角度を変えてまた前進するのだそうです。その際は常に同じ方向に角度を変えるのだとか。これも遺伝的にプログラムされているみたい。

 

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こちらはミドリゾウリムシ。緑藻が共生したゾウリムシです。

 

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こちらはクロロゴニウム。緑藻類の仲間で,ミドリゾウリムシの餌だそうです。

 

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原生生物の分譲コーナー。

 

そして後半はスマホ顕微鏡ワークショップへ。

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材料はガラス玉(φ1mm),プラ板(5×2.5cmを2枚),練り消し,セロハンテープ。その他に,微生物を触るためのまつげスティック(爪楊枝の先端にまつげを接着したもの)を作りました。

 

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まつげスティックで微生物をつついたりかき集めたり。

 

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自作したスマホ顕微鏡を目にピタッと当てて微生物を見ることもできます。この場合は,サンプルを小さいチャック付きビニール袋に入れ,レンズと重ねて目に当てるようにします。思いの外くっきり見えてびっくり。

 

その後に開催された,原生生物学会若手の会 シンポジウム「原生生物のフシギ」にも参加してきました。

 

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一人目の演者は東北大学鹿毛あずさ先生。緑藻クラミドモナスは負の重力走性(上方向に移動する性質)を示します。それにより対流が発生し,その過程で相変異が起こります。味噌汁のベナール対流そっくり。そのメカニズムについての話でした。

 

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二人目の演者は東京大学の笠田実先生。典型的な被食捕食関係では,被食者の個体数は周期的に変化し,捕食者の個体数もそれを追いかけるように周期的に変化します。しかしこれは被食者の遺伝的多様性がない場合であり,被食者に遺伝的多様性があればその個体数は一定に維持されるのに捕食者の個体数は周期的に増減する場合もあるというのです。そして一定数を維持している被食者の中では,遺伝子頻度の変化が起こっている=進化が起こっている,という話でした。

 

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三人目の演者は福井工業大学の柏山祐一郎先生。クロロフィル光合成色素です。これは光合成には欠かせない分子なのですが,これを食べるとクロロフィルによって活性酸素が発生するので,捕食者にはこれを無毒化する代謝経路があります。その能力をもつ生物を系統樹上にプロットすることで,どの進化の過程で獲得された能力なのかを明らかにする,という話でした。

 

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 さてさて。飼う生物をことごとく死なせてしまうことで定評のある私ですが,今回,いくつかの原生生物をいただいてまいりました。比較的飼いやすいというアドバイスに従い,緑色の連中にしました。

 

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培養液はボルビック+0.2%ハイポネックス。ホントは0.1%がいいと聞いてきたのですが,わが家にある秤ではグラム単位でしか測れないので,500mLのペットボトルに1gのハイポネックスにしました。そして水はなぜかボルビック推し。南アルプス天然水ではなくてボルビック。エビアンでもなくてボルビック。

ミドリヒドラ用にブラインシュリンプも用意。

うまくいきますように。

 

 

 

その他の写真はこちら↓

2016-10 protist festival | Flickr

 

 

 

アゴ展@十日町市立里山科学館キョロロ&絵本と木の実の美術館

見てきた いきもの

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夏休みが始まる前にこんなTogetterまとめを作成しました。

togetter.com

 

これを作ろうと思い立ったのは私のタイムラインに流れてきたこのtweetを見たから。

地方の小さな博物館の企画展ですがとても魅力的な内容に感じました。全国にはこんな興味深い企画展を準備している素敵な博物館が他にもたくさんあるに違いない!と思ったのが,まとめを作成しようと思った理由でした。

もうすぐ8月も終わりという時期に週末の1日を使って出かけてきました。

上越新幹線越後湯沢駅へ。駅からレンタカーで移動。今日の訪問先,十日町市は越後妻有 大地の芸術祭の里です。

www.echigo-tsumari.jp

というわけで現地に直行ではなく,あちこちに寄り道。

 

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越後水沢駅「Kiss & Goodbye」

 

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土市駅「Kiss & Goodbye」

 

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・・・を経由して絵本と木の実の美術館に到着。 

www.echigo-tsumari.jp

 

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入り口のところで,美術館で飼われている3頭のヤギが除草作業中でした。

 

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入場料を払って入るとそこは元体育館。 木や草やキノコや木の実がいろんな色に塗られて組みあわさって作られたオブジェがそこらじゅうに。

 

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展示されてた作品の中で一番いいなと思ったのがこちら。大口を開けた木のお化け。口から中にダイブしたい。

 

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校庭にはヤギ3頭の飼育施設が。その横には学校ビオトープも。校庭をぼーっと眺めながらカフェでいただいたアイスコーヒーが美味しい。

2時間ほどの滞在で次の目的地に移動。途中,道の駅でざるそばの昼ごはん。

 

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十日町市里山科学館キョロロに到着。建物の外壁は錆びた鉄板で覆われています。冬には建物全体がすっぽり雪に覆われてしまうのだそうです。

 

www.matsunoyama.com

 

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入場料を払って入るとすぐに大きな鉢が3つ。ザリガニ釣りとメダカすくいとサワガニタッチ。

 

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触れる骨格標本

 

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この博物館の愛称「キョロロ」は,アカショウビンの鳴き声から付けられているそうです。

 

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脊椎動物のアゴの次は,節足動物のアゴ。

 

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カブトムシ・クワガタムシだけでなく,ザリガニなどの展示でも,必ず外来種問題の展示がありました。種多様性の問題だけでなく遺伝的多様性への問題提起も。館内には「保全生物学研究室」という表記のドアがありました。小さい博物館ですが,素晴らしい体制ですね。

 

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博物館の裏の草原では「里山の生き物探検隊」ワークショップを実施中。

企画展に続いて,常設展も見学。

 

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触れる展示にはこんなのも。 

 

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博物館に付属する「キョロロの森」。せっかくなので歩いてみました。

 

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元は棚田だったと思われる湿地。網でガサガサやったら楽しそう。

 

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ブナ林の様子。幹の下側2メートルほどにコケが付いていないのは,雪で埋もれてしまうから。

 

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館内を2時間,キョロロの森を1時間。小さいけれど素敵な博物館でした。閉館時間が来たので撤収。

 

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越後湯沢駅へ戻る途中で寄り道。「たくさんの失われた窓のために」

 

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新幹線発車までの時間を利用して ぽんしゅ館で味見。

www.ponshukan.com

 

 

 

その他の写真はこちら⇩

2016-08 echigo-matsunoyama museum of natural science | Flickr

 

 

 

横浜検疫所施設公開

見てきた

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視野中央はマラリア原虫。マラリアの左下,いびつな形の核を持っているのは白血球,たくさんいる色の薄いのは赤血球,小さい色の濃いのは血小板。

 

 

 

ある日のタイムラインに流れてきたtweet

 

これは面白そう,と思ったので出かけてきました。

京浜急行能見台駅から徒歩10分ほど。

 

 

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建物に入るとまず見えるのが検疫官のお仕事体験コーナー。検疫官のお仕事紹介パネル展示の後に,仕事着とヘルメットかぶってクリップボード片手にあれこれすることができます。

 

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コーヒー生豆(きまめ)のサンプルぬきとりを体験しました。これは上段の袋なので簡単でしたが,何十段にも積み重なった袋の下段からのぬきとりは大変だそうです。 

 

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10時30分からはサイエンスカフェ「科学の目で見る食品安全」を聞きました。講師は食品安全委員会事務局の おさじま さん。

知っている話も多かったのですが,ひとつ参考になったことがありました。

農薬や食品添加物では,さまざまな物質を摂取することによる食べ合わせの効果は考えなくてよい,ということ。

そもそも,農薬や食品添加物動物実験によって無毒性量を求め,その100分の1を許容摂取量としています(例外もあり)。実際の摂取量はそれよりもずっと少なくなっています。つまり人体への影響はゼロになるようにシステムが設計されているのです。なので,影響がゼロのものをいくら食べ合わせても影響はゼロ,ということなのです。

薬はこれとは違っています。薬の投与量は人体への影響が(よい方向に)出るように設定されています。なので複数の薬を一緒に飲むと思わぬ影響が出ることがあります。医師の指示をきちんと守る必要があるのです。

 

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福島第一原発事故の後に入った新しい半導体検出器。それ以前には別の装置で,チェルノブイリ事故への対策として測定していました。

 

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蚊のボウフラの標本作成コーナー。

 

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ボウフラをお湯の入ったビーカーに落として,伸びたところをアルコール漬けに。

 

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蚊を集める装置。誘引剤としてはドライアイスや乳酸を使うとのこと。

 

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検疫所の構内にあった古い建物は検疫資料館。

 

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100メートルほど海よりにある長浜野口記念公園にも行ってみました。

www.nagahama-hall.com

 

 

 

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お昼には離脱して表参道のウミウシ展へ。樹脂粘土ウミウシフィギュアを3個ほど購入。

 

 

 

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その後は神保町ヴンダーカンマーへ。マチカネワニTシャツのLサイズがなくて買えなかったのが残念。

 

 

 

その他の写真はこちら↓

2016-08 yokohama quarantine station open house | Flickr

 

 

 

夏の礼文島トレッキング #2

見てきた

夏の礼文島トレッキング #1の続き。

cloud999.hatenablog.jp

 

前日は雨上がり直後だったので自重した礼文滝と礼文岳へ。状況次第では途中で引き返すことも考えつつ。朝は曇り。こんな天候で山に登ってもつまらないだろうと考えて,礼文滝を先に訪問することに。

 

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礼文林道を元地口から歩く。ダケカンバ林が尾根にたどり着くころには笹原に。霧が東から西へ,尾根を超えて流されていく。

 

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レブンウスユキソウの群生地の様子。礼文林道から礼文滝へのルートに入ると道が険しくなる。

 

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かなり急な傾斜をジグザグに谷まで降りたら・・・

 

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川をじゃぶじゃぶ渡る。転んでずぶ濡れにならないように注意しつつ。これがあと3回。

 

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礼文滝に到着。風が気持ちいい。水しぶきも気持ちいい。

 

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昆布が真水で洗われてた。

 

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滝からの帰りにすれ違った3人組は林野庁のプロフェッショナルでした。それ以外に礼文林道の滝入り口から滝へのあいだでは誰も見ず。

車で町にもどり,ペットボトルとサンドイッチを買って礼文岳の内路登山口へ。午後は予想通り晴れたきた。

 

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登山道の上に散らばる鳥の羽根。イタチか猛禽が獲物を仕留めたのでしょうか。

 

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山頂のひとつ手前のピーク,ニセ頂上(標高410m)から頂上を見る。ここまででかなりヘトヘトになっているのに,まだここから降りて登る必要があると思うと結構キツイ。

 

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と思ったのだけど,案外あっさりと30分もかからずに山頂(標高490m)に到着。風が止んでかなり暑かった。 礼文島の西側は霧で覆われてるけど東側は晴れて利尻岳がくっきり。山頂の上空をたくさんのツバメが舞っていた。

 

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山から降りて北海道メロンソフト。冷え冷えうまうま。

 

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海辺のカフカ

 

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夕方のフェリーで稚内へ。

 

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平日なのに稚内はお祭りでした。

 

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翌朝は列車の乗り継ぎで東京へ。まずは特急「宗谷

 

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途中の名寄駅で,信号トラブルにより運転抑止30分。もともとの予定では札幌駅での乗り換え時間は10分だったので,間に合わないことが確定。車掌と相談して,名寄駅のみどりの窓口で後続列車の指定席を再発行してもらいました。

 

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札幌からは特急「北斗」

 

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新函館北斗からは北海道新幹線はやぶさ

新函館北斗出発後に青函トンネル進入時間の案内が,進入にあわせて青函トンネルの解説放送があった。

 

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晩御飯は新函館北斗の改札外まで出て買っておいた駅弁。ちょっと高かったけどめっちゃうまい。というわけで稚内から15時間かけて帰宅。

 

楽しかった!!また礼文島行きたい!!

私の今年の夏休みはこれにて終了。夏期講習がんばろうっと。

 

 

 

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夏の礼文島トレッキング #1

見てきた

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今年の夏休みは最北端の離島,花の浮島,礼文島に行ってきました。

 

出発前日にANAから不穏なメール。天候調査中につき出発は未定との連絡。当日の朝には条件付き運行のお知らせメールが。

 

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羽田から新千歳へ。新千歳から稚内へはこのボンバルディアDHC-8-Q400です。高知空港胴体着陸事故で見てからぜひ乗ってみたかったのでした。そもそも今回の礼文島行きの準備を始めたのはゴールデンウィークの前,2ヶ月以上前なのですが,その時点で羽田−稚内の直行便は満席で,新千歳乗り継ぎ便のチケットを何とか確保。その新千歳−稚内が,稚内の天候不良のため条件付き運行になったのでした。

揺れはしましたが無事,稚内空港にランディング。バスでフェリーターミナルへ。乗船券購入後に出港までの時間を使って昼ごはんを。

 

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稚内駅ビルのふじ田でカニチャーハン。

 

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北防波堤ドーム稚内桟橋駅と稚泊連絡船の乗り継ぎ用通路として1930年代に建設されたとのこと。そんなに古びた感じはしません。時間までうろうろしたあとでフェリーターミナルへ。

 

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海の青色が濃い。

島内の移動用に予約しておいたレンタカーで今夜の宿,はな心へ。

www16.plala.or.jp

宿の目の前には利尻島が見えるはずなのですが曇って何も見えず。夜は強い風雨で,翌日の予報は昼まで雨,午後は曇り。宿の方に翌日以降のトレッキングルートの相談に乗ってもらいました。

 

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翌朝。雨は深夜にはあがったようで路面は乾き始めている。雲も高くて雨はなさそう。というわけでまずは最北の湖,久種湖へ。

ミズバショウ駐車場に車を停めて木道を歩いて礼文森林の丘からあずま屋(標高120m)へ。鳥のさえずりがうるさいくらいに賑やか。

 

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トレッキングルート上で動物のうんちを見つけました。礼文島に分布する野生哺乳類はニホンイタチとエゾシマリスだけです。これらはイタチのようですね。

ちなみにイタチは移入種とのこと。明治初期に意図せず函館に上陸したあと,礼文島へは1940年に,ネズミ対策として人為的に移植されたそうです。

 

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木道の上の水たまりで何かがぴちゃぴちゃ。ドジョウでした。3時間ほど歩いてから高山植物園へ。

 

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入園料は300円。本来の開花時期は5〜6月なのですが,冷蔵庫に入れて開花を遅らせたレブンアツモリソウを見ることができました。 

再び車で移動,ゴロタ岬へ。結構な傾斜を30分ほど登るとゴロタ岬のピーク(標高179m)。

 

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車に戻り,島の最北端,スコトン岬へ。

 

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向かい側の島はトド島。気象条件がよければサハリンが見えるらしい。船泊の双葉食堂で昼ごはんのあとは澄海岬へ。

 

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ここは駐車場から階段を歩いて5分で到着。観光バスの団体さんもたくさん来てた。晴れてきて,海の色が岬の名前のとおりに美しい。隣の稲穂岬とのあいだにある峠(標高102m)にも登ってみた。

 

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起伏のある,あちこちで花の咲く草原を歩く。先ほど登ってきたゴロタ岬がよく見える。天気はよいのだけど風が強くて,寒くて鼻水が垂れてきた。続いて島の最南端,北のカナリアパークへ。

www.town.rebun.hokkaido.jp

 

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ここは吉永小百合主演の映画「北のカナリアたち」のために作られたセットです。映画の制作は2012年で,その後,2013年に観光施設として公開されました。大型観光バスの団体さんや外国からの旅行者がたくさん。

 

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次は桃岩展望台へ。

 

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右下にあるのは猫岩。今日最後の訪問先は地蔵岩。

 

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午後からはよく晴れて利尻がくっきり見えるように。礼文島トレッキングの第1日は終了。

 

夏の礼文島トレッキング #2に続く。

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美祢市化石館,市立しものせき水族館 海響館

見てきた いきもの

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宇部興産専用道路ツアーの翌日は美祢市化石館へ。

 

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秋吉台石灰石の中から発掘された化石やその他の化石が展示されています。美祢線美祢駅から徒歩10分くらい。

 

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1日の10往復のディーゼルカーが往復するだけのローカル線にしては線路規格が異様に立派ですが,かつては宇部興産石灰石を運ぶ貨物列車がたくさん走っていたから。今ではすべて宇部興産専用道路経由です。

 

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JRで下関へ移動。下関駅からバスで市立しものせき水族館 海響館へ。

 

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2階の正面入口から入ってスロープエスカレーターで4階へ出ると・・・

 

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関門橋関門海峡の水槽。この水槽の左右には瀬戸内海水槽と日本海水槽が。

 

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下関の水族館なので,世界のフグ類の展示が充実してました。

 

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シロナガスクジラ骨格標本

 

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フグ以上に展示が充実していたのがペンギン。こちらはペンギン村:亜南極ゾーン。

 

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トンネルの上や下をペンギンが通りすぎる。斜めに差し込む太陽光が美しい。そしてこんなに深いペンギン水槽は初めて見た。水深6メートル!

 

屋外にはペンギン村:温帯ゾーン

 

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こちらはチリのフンボルトペンギン生息地であるアルガボロ島の環境を再現した飼育施設。家族連れを対象に,施設内に入っての調査活動模擬体験が行われていました。うらやましい。

 

JRで九州へ渡って,北九州空港から羽田へ。

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産業観光バスツアー「セメントの道 石灰石鉱山と宇部興産専用道路」

見てきた

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宇部興産伊佐セメント工場,伊佐鉱区の石灰石採掘現場。前日までの雨で水がたくさん溜まっています。水面のあたりが海抜ゼロメートル。対岸までは1.2km

 

山口県美祢市宇部興産伊佐セメント工場と宇部市宇部興産宇部セメント工場をつなぐ日本最長の私道(企業が所有する高速道路規格の道路)宇部興産専用道路(全長32km)という道路があります。そこを走るバスツアーに参加してきました。昨年に何かの調べ物でその存在を知り,大変楽しみにしての参加でした。

www.csr-tourism.jp

このツアーは11月19日(土)にも実施されます。こちらは9月1日に募集開始ですよー。

 

ツアーの集合場所は新山口駅新幹線口。前夜のサンライズで東京から岡山へ,岡山から「さくら541号」の乗り継ぎで新山口へ。当日は微妙な空模様でしたが,途中ぱらっときたくらいで雨はほぼなしでした。

 

ツアー参加者は観光バス1台が満席分,40人くらいかな。東京(←これは私),千葉,神奈川からの他に,都道府県別では広島からの参加者が最多とのこと。まずは最初の目的地,秋吉台秋芳洞へ。

www.karusuto.com

 

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秋吉台は草原を維持するために毎年2月に山焼きを行っています。続いてバスで秋芳洞黒谷口へ。

www.karusuto.com

 

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黒谷入り口から正面口へ。お昼ごはんのあとは宇部興産伊佐セメント工場へ。

 

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ロータリーキルンの熱気が届く工場の中を通って伊佐鉱区を望む展望台へ。断面の黒い部分は粘土ですがそれ以外はすべて石灰石。発破で崩したものをホイールローダーで60トン積みダンプに積み,工場まで運び上げます。鉱区の底に溜まった水はポンプアップして,工場から出るすべての車両のタイヤ周りの洗浄に使っているとのこと。私たちの乗ったバスも,工場から出るときには洗浄しました。

 

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60トン積みダンプが石灰石を落とすところ。ここで石灰石をさらに細かく破砕し,ベルトコンベアで工場へ運びます。伊佐セメント工場では石灰石をロータリーキルンで焼いてクリンカー(セメントになる手前の段階)にしています。クリンカーや石灰石は80トン積みダブルストレーラーに積み,宇部興産専用道路をつかって宇部セメント工場へ運びます。帰りは宇部港から伊佐セメント工場まで石炭(工場内の自家発電用)を運んでいます。

 

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工場と鉱山は隣接しています。というか石灰石を採掘した跡地に伊佐セメント工場を建てたのだそうです。

 

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展望台の足元に落ちてた石灰石。ウサギのうんこも落ちてた。

 

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80トンの貨物を積んだ35台のダブルストレーラーが毎日,伊佐セメント工場と宇部セメント工場をつなぐ宇部興産専用道路を10往復しています。単純計算で1日あたり2万8000トン,年間で1000万トン。美祢市の山がそれだけ削られ,コンクリートに加工されて全国に運ばれているのですね。ダブルストレーラーだけではなくて普通のナンバーをつけたトラックや乗用車が走っているのも見かけました。

私たちのバスも宇部興産専用道路を疾走して宇部セメント工場へ。の前にトレーラー整備工場へ。

 

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運転席とエンジンが付いているのはトラクター,貨物を載せて引っ張られるのはトレーラー。1台のトラクターで2台のトレーラーを引っ張るのでダブルストレーラーです。以前は35トン積みトレーラー3台を連ねた105トントリプルストレーラーも走らせていたのだそうです。道路交通法では全長18メートルまでという制限があるのですが,宇部興産専用道路は私道なのでその制限を受けません。KENWAORTHはオーストラリアのメーカー。オーストラリア製を使っているのは日本と同じ右ハンドルだから。

 

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整備工場の次は興産大橋を通って宇部セメント工場へ。

 

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興産大橋の勾配は6%もある。ダブルストレーラーにとってはかなり厳しい条件らしい。

 

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最後はUBE-i-Plaza宇部興産が素材を提供した製品の展示施設)。

大変に充実した産業観光ツアーでした。ちょっと残念だったのが工場内は撮影禁止だったこと。場所を限ってでもいいから工場内の撮影もしたかったところです。そうすれば工場萌えのみなさんにもっとアピールできるはず。

 

 

 

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